CARS Report

Festival of SIDEWAY TROPHYで、PLANEX Racing Team が大活躍!

2014.12.02
英国グッドウッド・リバイバルに範を倣った本格的なヒストリックカー・レースとして人気を博しているFestival of SIDEWAY TROPHYが、さる11月30日に千葉県 袖ヶ浦フォレストレースウェイを舞台に開催されました。このレースに、今年モナコ・ヒストリックで優勝し、グッドウッド・リバイバルにも出場したPLANEX CARS代表、久保田克昭が参戦。日本人レーシングドライバーのレジェンドである生沢徹氏と好バトルを演じました。


今回久保田がエントリーしたのは、1960年代のGT&スポーツカーで競われる最高峰クラスのEVERGREEN CUPと、60年代のフォーミュラカーによって競われるHISTORIC FORMULA CUPの2カテゴリー。どちらも長年に渡って久保田と活動をともにするハナシマ・レーシングのサポートを受けての参戦となりました。
中でも今回26台ものエントリーを集めたEG CUPは、1960年代にヨーロッパで活躍した日本人レーシングドライバーのパイオニアでもあり、久保田が師と仰ぐ生沢徹氏がポルシェ911で参戦している話題のクラスです。
久々に愛機ジャガーEタイプ・レーシングを持ち込んだ久保田は、ウエット路面の中、大排気量車には不利な袖ヶ浦のコースで果敢にアタック。予選最後のラップでベストタイムを叩きだし、ポールポジションを獲得。生沢氏の連続ポールポジション記録にストップをかけ、会場を沸かせました。
予選後、ロータス・エンスージァストとして有名な関口好夫氏と談笑する久保田。関口氏は、愛機ロータス26Rでこのクラス3連勝中のサイドウェイ・トップドライバーのひとりです。
迎えた決勝、レジェンド生沢氏を従えポールポジションに就く久保田のEタイプ。クラシカルな衣装に身を纏ったグリッドレディが整列するなど、細部のディテールにまで拘りをみせるのも、このサイドウェイトロフィーの特徴です。
そして決勝スタート。現役当時を彷彿とさせる見事なロケットスタートを決めた生沢氏の911がトップで1コーナーに進入。予選並みの攻めの走りでマージンを築いていきます。
一方久保田は、序盤ペースがあがらず苦戦。しかし最終ラップで1分23秒台のファステストラップを記録するなど、追い上げをみせたのですが、生沢氏の911を捉えることはできず、2位でゴールとなりました。
「狙っていたのが裏目に出てスタートに失敗。なかなかペースを掴めず生沢さんの先行を許してしまいました。本気で走ったのがですが、結局最後まで捉えることはできませんでした。完敗でした。生沢さん優勝おめでとうございます」
レースは生沢徹氏が独走優勝。2位に久保田。3位には序盤久保田とバトルを繰り広げたエラン遣いの船越稔氏が入賞しました。ナイスファイトだっただけに、コース上でシャンパンファイトに興ずる3人の顔も晴れやかです。
今回会場にいらした皆さんにも、モナコ、ル・マン。グッドウッドで鍛えた久保田の走りを楽しんでいただけたと思います。
これまで世界のヒストリックカー・レースの世界で学び、経験してきたことを、日本を代表するレーシングドライバーである生沢氏と同じ舞台で披露できることは、我々PLANEX Racing Teamにとっても大変名誉なことであると思っております。
一方HISTORIC FORMULA CUPに、ブラバムBT21/ロータスTCでエントリーした久保田は、長年フォーミュラカーで闘ってきたテクニックを披露し、2位に圧倒的な差をつけてポールポジションを獲得。
決勝でもスムーズなドライビングで危なげなく優勝を飾りました。
今回参加されたエントラントの皆さん、観客の皆さん、そしてこの素晴らしい舞台を作り上げたサイドウェイトロフィーのスタッフの皆さん、本当にお疲れさまでした。
最新のプレミアムカーのみならず、貴重なヒストリックカーにも力を入れているPLANEX CARSは、このイベントの主旨に賛同し、来年5月17日に開催が予定されている第6回Festival of SIDEWAY TROPHYにも参加する予定です。
どうぞ宜しくお願いします!
◆サイドウェイトロフィーHP