巷では総アルミモノコックになり飛躍的に走行性能が向上した新型レンジローバーが話題になっていますが
その一方で、今となってはサイズ的にも手頃で、牧歌的な味わいのあるセカンド・レンジに
注目が集まりつつあります。ちょうどプラネックスカーズにも
走行3万km というワンオーナーの2002年型 が入荷したところなので
セカンドレンジを買う際のポイントを伝授いたします。
セカンドレンジが登場したのは1994年のこと。
高級SUVの元祖として人気を博したレンジローバーが、24年ぶりにフルモデルチェンジを果たした!
と話題になりましたが、見た目こそ大きく変わったものの、その中身は初代のアップデートといった程度にしか
進化しておらず、基本的にエンジンなどのパワートレインもそのままです。
しかしながら、初代の末期に導入されたエアサスペンションが標準装備されたほか
各部の機能に多くの電子部品が使われるようになったのが、このセカンドレンジの特徴です。
ところが、このエアサスをはじめ、各部の電子パーツがセカンドレンジのアキレス腱になりました。
その対策として本国でもスプリングサスペンションにコンバージョンするキットが発売され
交換された個体も多く見受けられますが、日本ではその際に改造申請をしていないと、車検に通す事ができません。
なので、安易にスプリングサスに改造された個体に手を出すよりも、しっかりディーラーで整備を重ねた
エアサスペンション装着車を探す方が得策です。
ちなみに当時のローバーはBMW傘下にありましたが、BMWのノウハウが
レンジローバーに生かされるのは、2000年に発売されたマイチェン後の後期型から。
エンジンのピークパワーこそ減少しますが、その代わりにトルクは増大。
さらにオルタネーターの強化など、電装系の改良も加えられ、その品質が大幅に向上しているのです。
ということで、セカンドレンジは2000年以降の後期型で、ちゃんと整備がされたノーマル車を買うに限ります。
そういう意味では、今回入荷した最終型ディーラー車は、まさに最適な物件。
なかなか程度のいいセカンドレンジを探すのは難しくなっています。
この機会に是非。