CARS Report

March 761-6 For Sale!

2025.01.06
新年明けましておめでとうございます。本年もPLANEX CARSをどうぞよろしくお願いします。

さて、2025年最初の話題として取り上げるのは、1976年シーズンにロニー・ピーターソンがドライブし、同年のイタリアGPで優勝を遂げたマーチ761-6販売のご案内です。


マーチ・エンジニアリングは、1969年にマックス・モズレー(M)、アラン・リース(AR)、グラハム・コーカー(C)、ロビン・ハード(H)が設立したレーシングカー・コンストラクターで、1970年にはF1にも進出。
マーチ761は、彼らが1976年シーズン用に用意したF1マシンで、前作751をベースにホイールベースを延長。アルミモノコックにコスワースDFVを搭載したオーソドックスなスタイルで、多くのパーツを同年のF2マシンと共有しているのも特徴の1つです。
当初はマーチ・ワークスからはビットリオ・ブランビラ、レッラ・ロンバルディ、ハンス・ヨアヒム・シュトゥックの3台が参戦していましたが、第2戦南アフリカからロータスを離れたロニー・ピーターソンも加入し、4台体制となりました。またプライベーターとしてアルトゥリオ・メルザリオも761で参戦しています。
全部で8台が製作されたといわれる761ですが、PLANEX CARSが所有しているのは、1976年オーストリアGPでロニー・ピーターソンのレースカーとしてデビューし、6位入賞を果たしました。その後、オランダGP、イタリアGP、カナダGP、US GP(ワトキンスグレン)、日本GPに出走した経歴をもつ、シャシーナンバー6。
現在もヒストリックF1マシンとして活躍し、2016年のモナコ・ヒストリックGPでは、久保田克昭のドライブで、元F1レーサーのアレックス・カフィに次ぐ2位に入った実績をもつなど、高い戦闘力を有しています。
PLANEX CARSでは現在、そのマーチ761-6を販売中なのですが、ヨーロッパにおいて販売を委託しているSpeedmaster Ltdのジェームス・ハンソンが、こんな素晴らしいドキュメントを製作してくれました。
当時のレースリザルトです。1976年の後半戦でピーターソンのレースカーとして使用され、イタリアGPでは761として唯一の優勝を飾っています。
ここからは1976年シーズンの761-6の写真をご紹介します。
マーチ761-6のヒストリーです。レース引退後2008年までスウェーデンのロニー・ピーターソン・ミュージアムに展示され、その後久保田克昭に売却されました。
2020年にCGAレーシングによって完全リビルトされたマーチ761-6には4個のフロントノーズ、2個のリヤウイングなど、レース活動を継続するのには十分なスペアパーツも付属しています。
これはリビルト後の走行距離、各パーツの消耗度を示したグラフです。そのままの状態ですぐにヒストリックF1レースに参戦することができるよう、コンディションが整えられています。
現在のマーチ761-1の写真です。もちろんFIAのヒストリック・テクニカル・パスポートも付属していますので、そのままヒストリック・レースに参戦可能。PLANEX CARSでは、そうした活動のサポートも継続します。
オーナーの久保田としては、所有するだけでなく、ぜひ久保田のように世界各地のヒストリックF1レースに出場するオーナーにお譲りしたいという意向を持っております。そのために必要なノウハウの伝授もいたしますので、気になる方はPLANEX CARSにまでお問い合わせください。