CARS Report

JAGUAR XJR

2011.10.11

最近、英国車にも力を入れているプラネックスカーズですが、

なんと極上の最終型ジャガーXJRなんて大物も入荷しています。

早速ご紹介しましょう。



 

■ジャガーXJRについて

ジャガーの黄金時代を築いたカリスマ・デザイナー&経営者として知られる、

サー・ウィリアム・ライオンズの指揮のもと

1968年にブランニューの中型サルーンとしてデビューしたジャガーXJ。


それ以前の420のイメージをよりモダーンに昇華した4灯ヘッドライトを備えた

スリークでスポーティなスタイルは、デビュー直後から高い評価を受け

そのままジャガーのアイコン的存在となった。

 

2003年、そんな往時のスタイルを踏襲するラストXJとして登場したのがX350型と呼ばれるモデル。

好調なセールスを記録したX300/308のイメージを受け継ぎつつも

ボディをオールアルミモノコックに刷新。ジャガーの持てる技術を惜しみなく投入しつつも

往時からのクラシカルなテイストを保つという、他車とは一線を画するスタイルで登場した。

また、ギアボックスが新設計のZF製の6段ATとなったり、

サスペンションにエアサスが奢られたりしたのもこのX350シリーズの特徴であった。

 

 XJRはそのXJに用意される最強バージョンで

スーパーチャージャー付きの4.2リッターDOHC V8ユニット(406ps)を搭載。

フロントフェンダーにエアアウトレットが設けられるなど、外観の差別化が施されたうえに

サスペンションもハイパワー化に合わせ、ハードな方向でリセッティングされている。

 


 

では早速、プラネックスカーズのXJRを見ていきましょう。

このクルマは2008年式のディーラー車。

XJは2007年に一部デザインを変更した後期型にマイナーチェンジしていますので

熟成されきった最後期のモデルということになります。

 

ワンオーナーのディーラー車ということで、黒基調のインテリアにウッドのアクセントが効いた

コックピットは、気になる傷や擦れなどもない、素晴らしい状態。

 

それもそのはず、走行距離はたったの1743kmです。

ほぼ新車といっても差し支えのない個体です。

 

シートはジャガーらしい、体を包み込むようにホールドするソフトなレザー製。

モデルチェンジ当初は、パツパツと堅く座り心地がイマイチだった印象もあるのですが

少なくとも後期型のそれは、ジャガーネスに溢れた素晴らしいものです。

 

リアシートもご覧の通り。

イアン・カラムの手により刷新されたボディデザインの恩恵をうけ

これまでのXJに比べて遥かに居住性が良くなったのも、X350系の特徴のひとつ。

 

エンジンはスーパーチャージャー付き4.2リッターV8。

406psを発揮するこのエンジンは、パワー、トルクともに申し分ない

パフォーマンスを発揮するのですが、6段ATとの組み合わせも絶妙で実にスムーズ。

 

アルミモノコックになった導入当初は、妙な硬質感があって

往時のジャガーのなめらかさを知る身にとっては、いまいち腑に落ちない部分も

あったのですが、地道な努力によって完全にアルミモノコックを手中に収めてからの

XJは、セグメント1と評してもいいほどの、素晴らしい乗り心地を会得していました。

 

それはこのXJRも同様。

そういう意味でも、完全に煮詰まった後期型のX358はお買い得といえるでしょう。

特にスタイルを一新した新型XJにアレルギーのある方には最適な選択かと。

 

 

一方で天地方向の狭いラゲッジスペースは、歴代共通の欠点かも。

奥に深いので容量自体は申し分ないのですが、使い方によっては

不満の出るところかもしれません。

まぁそのくらいなら、アバタもエクボになるくらいの魅力をもっていることも

また確かではありますが……。

 

しかもそのラゲッジルームの脇に、こんなレザークリーナーが常備されているあたりが

泣かせドコロでもあります。

英国車らしい、至れりつくせり感が味わえる部分ですね。

 

……と、ここまでご紹介してきた極上のXJRではありますが

HPにアップする直前にSOLD OUTとなってしまいました。すいません。

 

でも、こうした極上なクルマが次々と入って来るのもプラネックスカーズの特色なので

今後の情報にも御注目ください!