CARS Report

TONE presents MHヒルクライム / 真庭速祭 2025

2025.11.26
11月22日から23日にかけて岡山県真庭市特設会場において、第2回目となる『TONE presents MHヒルクライム / 真庭速祭 2025』が開催されました。昨年日産R91CP-01で出場したPLANEX CARSの久保田克昭は、スマカメ・マクラーレン720S GT3で出場しました!


『TONE presents MHヒルクライム / 真庭速祭 2025』は岡山県真庭市の木山街道を舞台としたヒルクライムを中心に、カスタムカー・ショーや試乗体験、フードショーなど多彩な コンテンツが融合した“スピードのお祭り”。正式な開催としては2回目となる今年は、前年を大きく上回る4000人以上の来場がありました。
PLANEX CARSの久保田克昭も昨年に引き続き参戦。マシンは2020年8月に開催されたGT3世界一決定戦『BH AUCTION SMBC SUZUKA 10HOURS』に、ミカ・ハッキネン選手、石浦宏明選手とともに出場し、総合22位、PROクラス18位で完走したスマカメ・マクラーレン720S GT3です。
鈴鹿10H出場後、いくつかのレースに出場したスマカメ・マクラーレン720S GT3ですが、真庭速祭の出場にあたり2020年鈴鹿10Hのカラーリングが復活! コクピット・サイドにM.HAKKINENの文字が戻りました。
イベントの前日には須佐之男命(すさのおのみこと)をご祭神として岡山県の真庭市に鎮座する木山神社において、大会の安全を祈ったご祈祷を実施。久保田も他のメンバー、スタッフとともにイベントの無事を祈りました。
今回久々のドライブとなった久保田。最初は操作系を思い出すのに戸惑ったと話していましたが、すぐに順応したあたりは、日頃様々なマシンを操る経験が生きているようです。
一般道をGT3マシンが全開で走る光景はシュールそのもの。とはいえ、地元のみなさんの力によって昨年に比べて路面もスムーズで清掃も行き届いていたこと、横浜タイヤのウェットタイヤが発動も早くグリップも良かったこと、そして週末を通じて暖かく、風もないいい天気だったこともあり、思いっきりドライブできました。
日曜の午前、午後と2回計測走行を実施。午後には大きくタイムアップも果たし、充実した走行となりました。もちろん、これは地元の協力を得て実現したクローズド・イベントです。「リスペクト・ローカル」と大会のスローガンにもあるように、来年もまたイベントが開催できるよう、安全運転をお願いします。
また今回のイベントは11月23日(いい日産)の日開催ということもあり、日産ヘリテイジ・コレクションから1990年のR32スカイラインGT-R グループAが登場。TEAM IMPUL のエースとしてGT500で活躍する平峰一貴選手がドライブしました。
またR35 GT-Rの開発責任者である日産の田村宏志さんも登場。土曜日には日産GT-R NISMOで試走を行った他、日曜にはステージにも登壇し、ご自身のプライベートなことを含んだクルマ談義をしてくれました。
今回のハイライトの1つが、地元岡山県のカスタムビルダー、MADLANEの大橋和生代表が製作し、今年6月にポーランドで行われたUltraceで見事金賞を受賞したMADLANE935LMがデモランを披露したこと。23歳のときから取り組み、足掛け6年かけて完成した「芸術品」はため息ものの仕上がりでした!
チューニングカー部門では西のFUJITA ENGINEERINGと東のRE雨宮がFD3S RX-7で激突。自身もFDオーナーで、雨宮代表を師と仰ぐ坂口夏月選手が魂の走りをみせ、対決を制しました。
そして真庭最速を競うタイムトライアルでは、2025年の全日本ダートトライアル選手権D2クラスで戦中6勝を挙げ3連覇を達成した田口勝彦選手のHKS ランサー・エヴォリューション(CZ4A)が、午前中に初の2分切りとなる1分59秒台を記録。
しかしながら午後の走行で、筑波タイムアタック仕様のARVOU S2000をドライブする柴田優作選手が脅威の1分58秒台を記録。昨年、マシントラブルでアタックできなかった雪辱を果たして見事真庭最速の称号を獲得しました!
また国江仙嗣さんのコレクションからは1992年のIMSAを戦った幻の4ローター・マシン、マツダRX-792P が出場。谷口信輝選手が素晴らしい走りで快音を響かせてくれました。
さらに真庭速祭の欠かせない「顔」である、LIBERTY WALKの加藤代表は、本物のホンダCB750白バイでコスプレして登場! 今年のオートサロンの話題を独り占めしたLB-シルエット・ワークス ランボルギーニ・ミウラGTとともに、華を添えてくれました!
倉庫内展示会場には、岡山出身のレーサーで、今年不慮の事故で亡くなった服部茂章さんのメモリアルも開催。実は服部さん自身、地元岡山での真庭速祭の開催を聞き、ぜひ今年参加したいとおっしゃっていたそうで、愛機のインディマシン、ナスカートラックの展示のほか、Hattoriナスカー・スープラのデモランも行われました。
このように今年も盛りだくさんだった真庭速祭。真庭市自体、とっても食べ物、お酒が美味しく、人々も暖かく、素晴らしい環境が広がっている場所なので、ぜひ来年は観光を兼ねての観戦をお勧めします!
TONE presents MHヒルクライム / 真庭速祭 2025