2025.10.27

10月26日に神奈川県の大磯プリンスホテルで行われた恒例のSHCC大磯ミーティングの会場でPLANEX CARS所蔵の1971年式マツダ・コスモスポーツが展示されました。

今年4月に首都高KK線で行われたKK線リボーン・セレモニーの旧車パレードに久保田とともに出場し、注目を集めたコスモスポーツでしたが、ノーズに積まれた491cc×2の10型ロータリー・エンジンの調子がいまひとつでした。
今回、SHCC大磯ミーティングでは、マツダ・ワークスの一員であり、ミスター・ル・マンとしてお馴染みの寺田陽次郎さんにドライブしていただく予定だったため、急遽前橋のガレージスターフィールドの星野社長にお願いし、オーバーホール、調整をしていただきました。

結果としてこれが大正解で、本来の活発さ、小気味よさを取り戻したコスモスポーツ。久保田としてはイベントまでに1000kmの慣らし運転をしきれなかったのが、悔やまれるところと言っておりましたが、素晴らしく軽やかで滑らかなロータリー・サウンドを奏でていました。
改めてスターフィールドさん、このような完璧な状態に仕上げていただき、ありがとうございました!

後ろ姿を見るだけでも惚れ惚れするほど美しい、日本の至宝といっていいコスモスポーツ。またこういう機会がありましたら、素晴らしいロータリー・サウンドをお聞かせしたいと思っております。

そんな今回のイベントでは、鮒子田寛さん、寺田陽次郎さん、見崎清志さん、林みのるさん、由良拓也さんという、日本を代表するレジェンド・レーシングドライバー、レーシングカー・エンジニアの皆さんが集合。国江仙嗣さんが所有する1996年にル・マンで25位完走を果たしたクズDLMマツダを前に、ル・マン24時間、富士GCシリーズをテーマに1時間近い熱いトークショーが繰り広げられました。

この5人が揃ってトークショーを行うのは本邦初! 鮒子田さんのシグマによるル・マン参戦。寺田さんのシグマから787Bでの優勝に至るまでのストーリー。見崎さんのスパイス・コスワースによる91年ル・マン・クラス優勝裏話。さらに林さん、由良さんのポルシェ956に衝撃を受けた話などなど、実に濃いお話でした。来場した方は超ラッキーでした。

そんな会場で見つけた超レアマシンがこれ。一見、ただのトヨタ86ですが、実はこの個体はレジェンド・カップで見崎清志さんがドライブ。その後、林みのるさんが購入し、社長引退後趣味でレースをしようと独自のカラーリングを施したものなのです。
サイドのカメは「遅く走っても文句をいわれないように」とデザインされたもの。オリジナルの姿をそのままに動態保存されている現オーナーのKさん、林さんと一緒に記念撮影しました。

あと会場にはこんなレアマシンも。これはカジバ製ミニ・モークをベースに由良拓也さんがデザインしたワンメイクレース用のモーク・スポーツ。当時チェッカー・モータースのワークスカーとして使われていた個体です。
