CARS Report

Goodwood Revival Meeting 2022

2022.09.29
さる9月16日から18日にかけて、イギリス・グッドウッド・モーターサーキットで開催された“グッドウッド・リバイバル・ミーティング”に、PLANEX CARSの久保田克昭がロータス18F1とロータス30で参戦してきました。


世界最大級のヒストリック2&4レース・イベントであり、会場全てを1966年以前に統一した世界で一番スタイリッシュなヒストリック・イベントでもあるグッドウッド・リバイバル・ミーティング。
2014年以来参戦を続け、今やすっかりレギュラー・メンバーとなった久保田が出場したのは、ロータス30でのウィットスン・トロフィーと、ロータス18でのリッチモンド&ゴードン・トロフィーの2カテゴリーです。
このうちリッチモンド&ゴードン・トロフィーは、1952年から60年までの2.5リッター・フロント&リヤ・エンジン搭載F1マシンによって争われるカテゴリーで、久保田自身初のエントリーとなります。
元々チーム・ロータスのワークスカーとして1960年にデリバリーされジム・クラークやジョン・サーティースが乗った経緯を持つ久保田の18F1は、このレースのためにこれまでの1.5リッター版コヴェントリー・クライマックス・ユニットから2.5リッター・ユニットへと積み替え。
「最初のラップ、セントメアリー・コーナーの2個目でアクセルを踏んだら、リヤが思いっきり滑って驚きました」
というように、155馬力の1.5リッターに比べ、237馬力の2.5リッターは想像以上にパワフル。しかしながらすぐに乗りこなし、初めてながら12番グリッドをゲットするも、独特なタッチのシーケンシャルシフトの操作時に、若干オーバーレブさせてしまったため、残念ながら決勝は不出場となってしまいました。
一方ロータス30で出場したのは、1960年から66年までのプロトタイプ・スポーツカーで争われるグッドウッドで一番過激なウィットスン・トロフィー。以前日本でF3やスーパーフォーミュラに参戦していたリチャード・ブラッドリーが事前テストを行い、セッティティングを変更したことで、前回よりはるかに乗りやすくなったこともあり、予選では1分25秒台を記録。16番グリッドを確保しました。
そして迎えた決勝。クリーンなスタートを決めたものの、前のマシンが1コーナー侵入で急ブレーキをかけたのを避けようとしてスピン。最後尾からの追い上げとなってしまいました。
それでも予選を上回る1分24秒665を記録した久保田は、徐々にポジションを回復。17位で無事に完走を果たしました。
「ブレーキングすると左に流れる挙動が出ていたんですが、1コーナーの混乱ではその影響で、ブレーキしたらそのままスピンしてしまいました。でもマシンのフィーリングはリチャードのテスト、ケヴィンのメンテナンスのおかげもあって、かなり良くなりました。あと18F1の方も、かなり良い手応えを感じました。なので、来年は18と30に今まで以上に本腰を入れて、しっかり結果を残せるようにしようと思っています。あとは、100周年を迎えるル・マンでのグループCですね! こちらも頑張りますので、応援よろしくお願いします」
ちなみにこちらがブラッドリー選手によるテストの動画。大排気量V8マシンの迫力ある走りをお楽しみください。