CARS Report

All the 72s

2022.10.21
Photo:Lotus Cars/Classic Team Lotus
ロータス・カーズとクラシック・チーム・ロータスは10月14日、ロータスの本拠地であるヘセル・テスト・コースで、現存するロータス72すべてとそのオーナーを集めたクローズド・イベント『All the 72s』を開催。シャシーナンバー72/6のオーナーであるPLANEX CARS代表の久保田克昭も愛機とともに参加しました。


1972年、74年のF1ワールド・チャンピオン、エマーソン・フィッティパルディの初タイトル獲得50周年を記念して行われたこのイベントには、エマーソン・フィッティパルディ本人も登場。限定車「Lotus Evija Fittipaldi(ロータス・エヴァイヤ・フィッティパルディ)」のワールド・プレミアが行われたほか、フィッティパルディがドライブする72/5を先頭に、7台の72がパレードランを行うなど、さまざまなプログラムが行われました。
Photo:Lotus Cars/Classic Team Lotus
エマーソン・フィッティパルディを中心に再集結した8台のロータス72。これでシャシーナンバー1から9まで全部で9台が製作された72のうち、現存するすべての72が一堂に会したことになります。もちろん、これだけのロータス72が一堂に会するのは、史上初めてのことになります。
またこのうちの2台が、福田美雄氏と久保田という2人の日本人エンスージァストの元で長らく保管されてきたことが今回のリユニオンを支える大きな要因になったことは、日本のロータス・ファンにとっても誇るべきことだと思います。
Photo:Lotus Cars/Classic Team Lotus
今回は一般への公開はない、クローズドのイベントではありましたが、初のブラジル人F1ドライバーとして単身ヨーロッパに乗り込んだ自身のエピソード、そしてF3時代にはライバルとして、JPSチーム・ロータス時代にはチームメイトとして戦ったロニー・ピーターソンとの思い出をフィッティパルディの口から直接聞けたことは、久保田にとってもかけがえのない財産になりました。
またヘセルのテストコースで、フィッティパルディがドライブするロータス・エヴァイヤ・フィッティパルディの同乗走行も経験。「少しずつアクセルを踏み、ブレーキングポイントを遅らせていく走り方が、めちゃくちゃスムーズで、さすがF1チャンピオンと唸るほど上手かったです。すごくいい経験になりました」
 
そのほか会場では、発表されて間もないエミーラGT4の同乗走行や、新型EV SUVのエレトレ、新規拡張中の工場見学など、現在のロータスの姿もたっぷりと経験できた、ロータス好き冥利に尽きるイベントとなりました。
ここにロータス・カーズが公開している、ロータス・エヴァイヤ・フィッティパルディとロータス72のオフィシャルムービーをご紹介します。
©Lotus Cars