CARS Report

ストックカーご紹介第6弾「マセラティ3500GTセブリング」

2020.11.10
1965 Maserati 3500GTIS Coupe 2+2 Seabring Serie 2
PLANEX CARSの ストックカーのご紹介するこのコーナー。第6弾は、弊社の所有する車両の中でも貴重かつエレガントなイタリアンGT、マセラティ3500GTセブリングです。


マセラティ3500GTIS クーペ2+2 セブリングは、その名にもあるとおり、1957年に登場したグランツゥーリズモ3500GTをベースとして1962年に登場した2+2 GTです。
創業者であるマセラティ兄弟が離脱したのち、オメール・オルシ体制下となったマセラティは、1957年にそれまで活動のメインとしてきたF1やスポーツカー・レースのワークス活動を休止。代わって、レーシングスポーツ300Sのものをベースとした3485cc 直列6気筒DOHCエンジンを搭載したFRの本格的GTカー3500GTを発表し、高級スポーツカー・メーカーへと転身を図ります。
シャシーは楕円断面の鋼管スペースフレームで、2500mm、2600mmと2種類のホイールベースを用意。2500mmのショートホイールベース版にはヴィニャーレのスパイダーボディ、2600mmのロングホイールベース版にはトゥリングの2+2クーペボディが架装され販売されました。
1959年にはキャブレターから機械式インジェクションに変わった3500GTIが登場。またこの年には3500GTのシャシーに450S譲りの4975ccV8ユニットを搭載した5000GTも登場しています。
そして1962年、3500GTのショートホイールベース・シャシーにヴィニャーレのデザインした2+2クーペ・ボディを架装した3500GTI クーペ2+2 セブリングがトリノ・ショーでデビュー。1965年にヘッドライト周りや、サイドのエアアウトレットなどのディテールをモディファイしたシリーズ2へと発展します。
その後、1966年に245psを発生する3692ccエンジンを搭載した3700GTIS クーペ2+2 セブリングに進化。68年には255psの4012ccエンジンを搭載した4000GTIS クーペ2+2 セブリングへと発展しますが、その年をもって生産を終了します。
1962年から68年までに製造されたセブリングはおよそ450台。そのうちシリーズ2は3700GTが151台、4000GTが96台生産されたに過ぎません。
PLANEX CARSがストックするのは、1965年型の3500GTIS クーペ2+2 セブリング。新車で新東洋企業が輸入し、1966年に登録(当時の新車価格は1000万円オーバー!)した2台のうちの1台で、以来ずっと日本に棲息してきた貴重なヒストリーを持っています。
入庫後、スペシャリストの元で内外装の徹底したリフレッシュを行っており、コンディションは抜群。ラジオなどを含めオリジナリティが高いのも魅力です。
PLANEX CARSでは、購入後の走行やメンテナンスなどのサポートにも対応できます。詳しくはこちらにお気軽にお問い合わせください。