CARS Report

ドイツ通信ー6

2011.08.03

 

6回目を迎えたドイツ通信。

今回は新車の話題。本国で発表されたばかりの2種類のポルシェ・パナメーラをご紹介しましょう。



 

2009年の上海モーターショーで衝撃のワールドプレミアを飾った、パナメーラ。

1960年代からポルシェにとっての悲願であり続けた、地上最強の4シーター、4ドアサルーンという夢を

ついに具現化した“第4のポルシェ”として、大反響を巻き起こしたのは記憶に新しいところです。

 

当初はV8 2駆のパナメーラS、V8 4駆のパナメーラ4S、500ps V8ターボ 4駆のパナメーラ・ターボという

ラインナップでしたが、その後V6 2駆のパナメーラ、V6 4駆のパナメーラ4、

さらにV6+ハイブリッドシステムのパナメーラS ハイブリッドが、追加投入され

一大ファミリーを構成するに至りました。

 

そんなパナメーラに新たに加わったのがパナメーラ・ターボS。

500psを標榜する4800cc V8ターボをさらにリファインし、550psにパワーアップ。

最高速度308km/h! 0−100km/h加速3.8秒!! を記録する

名実共に史上最強、最速のサルーンへと進化を遂げたのでした。

 

いやぁ、これが速いのなんの!

それでいて、電子制御されたシャシー周りのコントロールが秀逸なので

怖い! という感情は一切なし。550psを自分の手のひらに収めて、十二分に堪能できるように

仕上げられているのです。恐るべしポルシェ。

 

 

さらに日本には未導入ながら、この夏から本国で発売が開始されるパナメーラ・ディーゼルにも試乗。

こちらは250psの3リッターV6ディーゼルに、PDKではなく8段トルコンオートマの組み合わせという

大人しめのスペックなのですが、バランスの良さという意味ではパナメーラ一族の1、2位を争うほどの出来映え。

 

パナメーラ自体がもつ素性の良さを改めて感じさせてくれる1台でした。

 

 

ちなみにこのクルマに積まれるディーゼルには、排気音チューンが施されていて

アクセルペダルを踏み込むと、ドドドド……ではなくブゥオーンッ! と実に勇ましい

エグゾーストノートが響き渡るようにできています。

 

たぶん外から走りを見ている限りでは、ガソリンなのかディーゼルなのか判別付かないほど!

自動車の世界って、日々進歩なのですね。

 

この最新パナメーラに関しては、今月末から発売される各自動車雑誌などに

インプレッションが掲載されることと思います。

どうぞお楽しみに!

 

取材協力:ポルシェジャパン