6回目を迎えたドイツ通信。
今回は新車の話題。本国で発表されたばかりの2種類のポルシェ・パナメーラをご紹介しましょう。
2009年の上海モーターショーで衝撃のワールドプレミアを飾った、パナメーラ。
1960年代からポルシェにとっての悲願であり続けた、地上最強の4シーター、4ドアサルーンという夢を
ついに具現化した“第4のポルシェ”として、大反響を巻き起こしたのは記憶に新しいところです。
当初はV8 2駆のパナメーラS、V8 4駆のパナメーラ4S、500ps V8ターボ 4駆のパナメーラ・ターボという
ラインナップでしたが、その後V6 2駆のパナメーラ、V6 4駆のパナメーラ4、
さらにV6+ハイブリッドシステムのパナメーラS ハイブリッドが、追加投入され
一大ファミリーを構成するに至りました。
そんなパナメーラに新たに加わったのがパナメーラ・ターボS。
500psを標榜する4800cc V8ターボをさらにリファインし、550psにパワーアップ。
最高速度308km/h! 0−100km/h加速3.8秒!! を記録する
名実共に史上最強、最速のサルーンへと進化を遂げたのでした。
いやぁ、これが速いのなんの!
それでいて、電子制御されたシャシー周りのコントロールが秀逸なので
怖い! という感情は一切なし。550psを自分の手のひらに収めて、十二分に堪能できるように
仕上げられているのです。恐るべしポルシェ。
さらに日本には未導入ながら、この夏から本国で発売が開始されるパナメーラ・ディーゼルにも試乗。
こちらは250psの3リッターV6ディーゼルに、PDKではなく8段トルコンオートマの組み合わせという
大人しめのスペックなのですが、バランスの良さという意味ではパナメーラ一族の1、2位を争うほどの出来映え。
パナメーラ自体がもつ素性の良さを改めて感じさせてくれる1台でした。
ちなみにこのクルマに積まれるディーゼルには、排気音チューンが施されていて
アクセルペダルを踏み込むと、ドドドド……ではなくブゥオーンッ! と実に勇ましい
エグゾーストノートが響き渡るようにできています。
たぶん外から走りを見ている限りでは、ガソリンなのかディーゼルなのか判別付かないほど!
自動車の世界って、日々進歩なのですね。
この最新パナメーラに関しては、今月末から発売される各自動車雑誌などに
インプレッションが掲載されることと思います。
どうぞお楽しみに!
取材協力:ポルシェジャパン