2015.03.17

昨今ヒストリックカーに力を入れているPLANEX CARS 目黒本店のコレクションの中でも、お宝級の1台といえる1973年式の日産サニー・クーペ1200GX5をご紹介します!

1970年に登場した2代目サニーの中でもSUツインキャブを備えたスポーティーグレードとして用意されたGXシリーズ。これは1972年8月に追加された56A型5速トランスミッションを搭載するGX5というモデル。そのポテンシャルの高さから改造された個体が多い中、この1200GX5はホイール以外奇跡のようなオリジナルコンディションを維持しています。

ウッドのステアリング、純正ラジオなど、コクピットもフルオリジナル。左手前が1速となる「5速直結」のGXミッションのコンディションもバッチリ。またフロアなどにも腐りはなく、ボディが非常に良い状態に保たれているのがポイントです。

シートもご覧の通り。気になる破れや傷みもない良好なコンディション。リアシートに至っては、使用感が感じられないほどです。

インテリアのトリムや、ルーフの内張りの状態もこのとおり。ここまでオリジナル度の高い1200GX5を探すのは、60年代のフェラーリやアストン・マーティンの極上車を探し出すよりも難しいかもしれません。

B110から5ベアリングとなった1200cc 直列4気筒OHV A12ユニット。SU型ツインキャブを装着し、最高出力83PS、最大トルク10.0kg-mを発揮しました。見ての通り無粋な改造は施されておらず、ウォッシャータンクやエアクリーナーもオリジナルのまま。無論エンジンの調子も絶好調です。

タペットカバーのオイルキャップをみても、このクルマがいかに大事に保存されてきたかが、お分かりになると思います。

このチャンスを逃すと、もう二度とこのようなオリジナルコンディションの個体に出会えないかもしれない……と思わせるほど素晴らしいこの1200GX5。一度ショールームでドアを開け閉めしていただいたら、そのボディの良さを実感して頂ける筈です。
ぜひオリジナルのホイールを探し出して、フルオリジナル・スペックで長く愛していただける方に、この貴重な歴史遺産を引き継いでいただきたいと思っております。