CARS Report

ル・マン24時間の“Le Legend Group C”でポールポジション&表彰台を獲得!

2014.06.24

PLANEX RACING TEAMは、さる6月14日から15日にかけてフランス ル・マン サルト・サーキットで開催された世界で最も歴史と権威のある耐久レース、ル・マン24時間耐久レースのサポートレースとして開催されたヒストリック・グループCのレース"Le Legend Group C"に日産R90CKで参戦。見事初めてのル・マンでポールポジション&3位表彰台を獲得しました。





二年に一度、伝統のル・マン24時間レースのサポートイベントとして開催される"Le Legend Group C"は、ヒストリック・グループCレースの最高峰といえるレース。さすが伝統のル・マンが舞台というだけあり、今回は23台ものグループCマシンがエントリー。パドックも華やかなものとなりました。

 

 


初挑戦となる久保田は、今シーズンコンビを組んでいるヨアキン・フォルチ氏とともに愛機日産R90CKでエントリー。
木曜日に行われた予選、アタッカーを務めた久保田は初めて走るル・マンのコースに戸惑い、1コーナーで大スピンを喫するなど苦戦を強いられます。
しかしながら、予選終了間際のラストラップで開眼。3分45秒675を叩きだし(最高速度は348km/hだったとか!)、2位のザウバー・メルセデスC11に5秒6もの大差をつけポールポジションを獲得します。

 

 


これは中嶋一貴選手がトヨタTS040ハイブリッドでポールを獲得する前に記録された日本人初のル・マン・ポールポジションであり、1990年のル・マンでポールを獲得したこのR90CKにとっては、生涯二度目のポールポジションとなりました。

 

 


決勝レースは本番のル・マンが始まる前、6月14日土曜日の午前10時5分にスタート。途中でピットインが義務づけられた(ドライバー交代は自由)、45分間のセミ耐久レースとなります。

そしてコースインを待つパルクフェルメには、往年のグループCの大群が。中には日本でも活躍したISEKIポルシェやレイトンハウス・ポルシェ、そしてチャージ・マツダ767Bの姿も見えます。

 

 


スタートドライバーを務めるのはヨアキン氏。ポールポジションからのスタートなので、まっさきにコースインしていきます。

 

 


そしてレーススタート。ローリング式となったスタートで一瞬出遅れたヨアキンR90CKは後続の数台にかわされ、6位前後を走行。追い上げを図ります。

 

 


そして4周を消化したところでピットイン。規定のピットストップ時間を消化しつつ、久保田にドライバーチェンジを行います。

 

 


この頃になると、他のチームもピットイン。本番と同じピットを使用するので、まるで80年代のル・マンにタイムスリップしたかのような光景が広がります。

 

 


コースインし、追い上げを開始した久保田ですが、エンジンの調子があまり良くなく、思ったようにペースが上がりません。
しかしながら、少しずつタイムアップを重ね、上位をいくライバル達を猛追。
一時は12位まで順位を落としたものの、なんとファイナルラップで3位にあがりそのままゴールしました!

 

 


ル・マン初挑戦ながら、ポールポジションに加え、3位表彰台も獲得した久保田/フェルチ組。やはり本場ル・マンの表彰台からの景色は格別だったようです。

 

 


そしてチームスタッフとの記念撮影。今回の好結果は、1週間前から英国入りしR90CKのメンテナンスを行ってくれた渡辺メカニックの努力の賜物でもあります。
皆さん本当にありがとうございました!