CARS Report

FIA ヒストリックF1選手権で、CTL Japanの久保田克昭が優勝!

2013.09.24
Photo:Kozo Fujiwara
ご報告が遅くなりましたが、この夏からClassic Team Lotus Japan代表の久保田克昭は、愛機ロータス72E/6とともにヨーロッパで開催されているFIA Masters Historic Formula One Championship(FIA マスターズ・ヒストリックF1選手権)に参戦を開始。
さる8月11日に開催された41th AvD Oldtimer-Grand-Prix 2013(ニュルブルクリンク・オールドタイマーGP)で、総合5位、クラス優勝を果たしました。


昨年一杯でこれまでのFIAヒストリック・フォーミュラ・ワン選手(HFO)が終了し、今年度からFIAの冠が掛かった選手権は、マスターズ・ヒストリック・フォーミュラ・ワン選手権へと移行しています。2014年に開催されるモナコ・ヒストリックで悲願の優勝を目指している久保田は、このシリーズへの参戦を決意。日本での熟成テストが完了したロータス72E/6とともに、前回のシルバーストーン・クラシックから参戦を再開しています。
今回のエントリーは1970年代のマシンから80年代のグラウンドエフェクトカー(いずれもNAエンジン)まで総勢22台。その中で、グラウンドエフェクトの有無、年式などによってクラス分けがされるのですが、久保田は1970年代の非グラウンドエフェクトF1を対象とした“ジャッキー・スチュワート・クラス”でエントリー。1973年仕様の72Eは全参加者の中でもティレル002、サーティースTS9に次いで三番目に旧いマシンとなります。
そんな中、予選で久保田はアロウズA4、RAMウィリアムズFW07、エンサインN180、ブラバムBT49Cといった70年代後半から80年代のグラウンドエフェクトカーに次ぐ5番グリッドを獲得。熟成された72Eの好調ぶりをアピールします。(安全性に考慮して、延長されたロールバーに注目)
レースは第1レース、第2レースの2レースが行われるのですが、久保田はいずれのレースでもウイングカー勢に次ぐ総合5位でフィニッシュ。他の非ウイングカー勢を遥か後方に退ける圧倒的な速さでクラス優勝を成し遂げました。
久々に表彰台の中央にたつ久保田。非ウイングカーのみで争われるモナコ・ヒストリックに向け、幸先のいいスタートを切りました。
ちなみに表彰式のプレゼンターを務めてくれたのは、元BMW F1のマネージャーであるマリオ・タイセン。この後のレポートも随時ご紹介していきます!お楽しみに。