CARS Report

トヨタTS050 惜しくもル・マン優勝を逃す!

2016.06.24
6月18日から19日にかけてフランス・ル・マン・サルト・サーキットで開催された恒例のル・マン24時間耐久レースに、我らがPLANEX CARSサポート・ドライバーの中嶋一貴選手がトヨタTS050の5号車、小林可夢偉選手がTS050の6号車で出場。両車とも常にトップ争いを展開しましたが、ゴールのわずか3分前にトップを走っていた中嶋選手の5号車がストップ。惜しくも日本車&日本人によるル・マン初制覇の夢を叶えることができませんでした。


WEC(世界耐久選手権)シリーズの第3戦として行われたル・マン24時間耐久レース。開幕シルバーストーンで可夢偉選手が2位、中嶋選手が6位。続く第2戦スパでは両車リタイアに終わるものの、中嶋選手の5号車がトップを独走するなど調子を上げていたトヨタ勢。
ル・マンでも予選でアウディを抑え、可夢偉選手の6号車が3位、中嶋選手の5号車が4位につくなど、好調を維持していました。
迎えた決勝はレース直前に降った大雨のため、セーフティーカー先導によるスタートとなるも、序盤からトヨタ勢が積極的にレースを展開。ポルシェ2号車とトヨタ5号車によるトップ争いは、日曜まで繰り広げられました。
日曜の午後になると、じわじわと差を広げ始めたトヨタ5号車がトップを堅持。2位を伺う可夢偉選手の6号車が20時間すぎにスピンで出遅れるものの、ライバル勢の脱落もあり、5号車の優勝は間違いないものかと思われました。
しかしゴールまで残り6分! というところで、中嶋選手から「ノーパワー」という無線が。そのままスピードを失ったTS050はホームストレートでストップ。日本人ドライブによる日本車初の総合優勝という夢はもろくも崩れ去ってしまいました。
結局、中嶋選手の5号車はもう1周を走りきりゴールするものの、ファイナルラップを6分以内で走るという規定を守れず完走扱いとはならず。
一方、ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ/小林可夢偉組の6号車は2位でゴールし、表彰台の1角を獲得しました。
日本勢としては何とも残念な結果となってしまった今年のル・マンですが、決勝でみせたTS050の速さ、強さは本物。この勢いでぜひWECのシリーズチャンピオンを取り返し、秋の富士でも圧勝してもらいたいですね!