CARS Report

VW BORA V6 4MOTION 6MT

2011.10.17

 プラネックスカーズが得意とするジャンルのひとつ。マニアックな欧州車。

今回は、お値段も魅力的なVW ボーラ V6 4モーションをご紹介します。

手頃なサイズのヨーロッパ車を、マニュアルで乗りたいという方にオススメです!

 



 ■VWボーラ V6 4モーションについて

1998年に登場した4代目ゴルフのノッチバック版。

それまでジェッタというペットネームが使用されていたが、このモデルのみボーラという

ペットネームが付けられた(当時マセラティが商標登録をしておらず、VWが使用権を得た事が話題になった)。

ちなみにボーラと呼ばれるのは、欧州とアジア市場で、北米市場ではひきつづきジェッタの名前で販売された。

 

4代目ゴルフは大型化したことで物議を醸しだしたが、ボーラは横幅こそ

40mmほど広くなったものの全長自体はほとんど先代と変わっていない。

それどころか、ボディや内装の工作精度、各種装備などが格段に向上し、クラス上の

高品質を誇ると、各所で絶賛を浴びた。

 

このV6 4モーションは、2000年に追加されたボーラの最上級モデルで

のちにR32もベースとして採用する2.8リッター V6 DOHC24バルブユニットを搭載。

さらにフルタイム4WDシステムを組み合わせ、6段マニュアルシフトのみの設定で発売された。

 


 

では早速、プラネックスカーズのV6 4モーションを見ていきましょう。

この車は2000年式のディーラー車で、走行58655kmのワンオーナー車。

もともとディーラーの下取り車として入ってきたものなので、整備状態も整った個体となっています。

 

気になるお値段は68万円! 当時の新車価格は365万円でしたが

6MTということで販売台数が伸びなかったモデルだけに市場に流通する車はごく僅か。

そういう意味でも、このコンディションで68万円はお買い得だと思います。

 

 ベースグレードでも本革ステアリングを採用するなど、高級志向だったボーラですが

さすが最上級グレードだけあって、当時のCセグメント車の中では異質ともいえるほど。

インパネに使用されているウォルナットパネルもフェイクではなく、本物です。

さすがに10年落ち、5万kmオーバーということで新車同様! というコンディションではありませんが

丁寧に扱われていたらしく、変なヘタリや痛みは感じられません。

またV6 4モーションは左ハンドルのみの設定だったので、この辺りもマニアの皆さんには刺さるポイントかと。

 

そしてなんといってもV6 4モーションの特徴と言えば、この6段MT。

2ペダル全盛の今でも、やはり欧州車の味わいを色濃く残すのは3ペダルMTであることに間違いはありません。

そういう意味でも、質実剛健なゴルフ/ボーラをMTでドライブできるというのは実に貴重。

実際その操作フィールもカチッとした心地いいものですし

クラッチのミートポイントもわかりやすく(剛性感もある)非常に運転し易いのが美点。

お値段も手頃ですから、実用性と趣味性を合わせて欧州車を楽しみたいという

ビギナーにオススメ。もちろん気軽なアシグルマをお探しのベテランにもオススメです。

 

さらに、このV6 4モーションのウリは、標準でレカロ製本革スポーツシートが装備される点。

このシート、スタイルから想像するとおり、かなりホールド感に優れたものなのですが

それでいて窮屈じゃなく、非常にリラックスして座れるのがポイント。

シート調整は電動式になっています。

 

 

リアシートもこのとおり。

歴代に比べCピラーが寝たことで、ヘッドルームが狭くなったことが

数少ない欠点に挙げられたボーラですが、実際に座ってみるとそれほど気になるレベルの

ものではありません。そもそもゴルフ4自体も、サイズの割にリアシートは狭かったですから

普段使いには十分納得できるレベルです。

 

開放感のあるスライディングルーフが標準装備されるのも

V6 4モーションならでは。このように快適装備に関しては、ほぼ不満がでることはありません。

 

エンジンは204HP/6200rpmのパワーと 27.5 Kg-m/3200rpm のトルクを発揮する2.8リッターV6 DOHC。

非常にトルクフルなエンジン特製ゆえ、マニュアルシフトでもエンストの心配がないほど

イージーにドライブできます。それでいてパワーは必要にして十分。

それでも、4WDと聞いてトラブルの心配をされる方がいらっしゃるかもしれませんが

基本的にこの4WDシステムは丈夫。しかもマニュアルシフトゆえ気になる燃費も

10km/リッター前後と、この時代の欧州車(2.8リッターですから)としては非常に優秀だと思います。

 

 

またこの個体には、VWの定番ドレスアップのひとつともいえる

ABT SPORTS LINEのアルミホイールが装着されています。

一見地味に見えるボーラも、これで随分若々しい印象になるのは気のせいでしょうか?

 

ということで、マイナーなモデルながら

欧州車好きにはたまらない、マニアックなポイントの多いボーラV6 4モーション。

このまま乗るも良し、ゴルフ系のパーツを組み合わせてモディファイするも良し。

なにはともあれ、68万円という車輛価格ですから、これをベースに色々な楽しみ方ができると思います。

 

もちろん試乗も大歓迎。

ぜひお問い合わせください。