以前、このコーナーでご紹介したメガーヌ・ルノー・スポールは秒殺で売れてしまいましたが、
今回はプラネックスカーズのもうひとつの隠し球(?)である、ルノー・トゥインゴGTをお届けしましょう。
もちろん、今回も動画付きです!
ルノー・トゥインゴは1993年以来ルノーのボトムラインを支えるベーシングカーのひとつ。
ここに紹介するのは、2007年のジュネーブ・ショーでワールドプレミアされた2代目で
初代の思想を受け継ぎつつ、より実用性、走行性能を向上させて登場した。
そのフロアパンは基本的に2代目クリオ/ルーテシアの流用。
日本への導入は2008年になってからで、1148cc 4気筒 OHV(75ps)に5速セミATを組み合わせた
“トゥインゴ”と、100psにパワーアップされた1148ccエンジンに5速マニュアルギアボックスを
組み合わせた、スポーティ仕様の“トゥインゴGT"がリリースされた。
プラネックスカーズに在庫してある車輛は2010年式のトゥインゴGT。
日本に導入されたトゥインゴGTは、英国仕様をベースとしており、
右ハンドルであることの支障は全く感じられない。
では、早速その中身を、プラネックスカーズの蜷川代表とともに見ていきたい。
―― 2010年式とのことですが、コンディションはかなり良いですね。
蜷川:ええ。表記上は7000kmとなっていますが、厳密に言うと実走わずか6300kmという
ワンオーナー車なんです。ルノー・ディーラーさんの下取り車なので、
履歴も非常にしっかりしています。
―― そもそも中古での市場流通台数がそんなに多くないクルマですが、それでも158万円という
プライスタグは、トゥインゴGTとしては破格ですよね。距離や程度を考えると。
蜷川:そうですね。いまではさらにホットな1.6リッター134psに“シャシーカップ”を組み合わせた
トゥインゴRSや、同じ内容で”シャシースポール”を組み合わせ、少しマイルドにした
トゥインゴ・ゴルディーニRSなどもラインナップされ、話題になっていますが
100psのエンジンに5MTを組み合わせたこのGTが、一番トゥインゴらしく楽しめると思います。
―― 確かに、素のトゥインゴは2ペダルのロボタイズドMTですもんね。ヨーロッパの小型車らしい
ダイレクト感とファンな味付けは、この3ペダルMTの方が、個人的にもより濃いと思います。
蜷川:ゴルディーニの新車が245万円、RSの新車が250万円。実はトゥインゴGTの新車も
240万円ですから、このクルマがいかにお買い得か分かっていただけるでしょうか?
―― 素のトゥインゴだって198万円しますからね。そう思うと“最初のルノー、最初の欧州車”として
このクルマから初めてみるのは良いかもしれませんね。
蜷川:さらにこのクルマは一番人気のエクストリーム・ブルーなうえに、サンルーフ付きです。
ナビは社外品ですが、カロッツェリアのエアナビですし、装備面も非常に充実してます。
―― カロッツェリアは、その検索機能や道路情報など、他のポータブルナビとは比べ物にならない
高性能機種ですものね。さらにシートなんかのコンディションもいい。
蜷川:気になるヘタリなどは一切なし。それでいてルノーの伝統で、このトゥインゴのシートも
コンパクトカーとは思えないほど、手を抜かずよく出来ています。あと素のトゥインゴでは
省略されたシート高の調整ができるのはGTの利点です。
―― あ、そんな違いがあるのですか!
蜷川:なにはともあれ、80〜90年代のルノーと比較すると、驚くほど工作精度も上がっています。
きっと、どんなお客様にもご満足いただけると思います。
―― さらにリアに至っては、使用感はほとんどなし(笑)。
蜷川:そうですね。本当に丁寧に乗られたクルマなのだと思います。
こんな高年式のメーカー保証の残った美車が出てくるなんて、なかなかないですよ。
―― その秘訣は、メガーヌRSの時にもお話されていた、プラネックスカーズがルノー・ジャポンの
中古車事務局となって、全国のルノー車の下取り査定をしているということですね。
蜷川:そのとおりです。仕入れはディーラーと同じなわけで、ちゃんと保証継承もするし、
ユーザーさんの近くのルノー・ディーラーはご紹介するし、さらに納車前にちゃんと
ルノー・ディーラーで入念な納車整備をしてお届けしますから。基本的にディーラーで
中古車を探されるのと、変わらないバックアップ体制ということになります。
―― さて、クルマの話に戻ると、全長3600mm、全幅1655mm、全高1470mmという
コンパクトな車格ながら、実用的なスペースは十分にありますよね。
蜷川:リアのラゲッジスペースだって3ドアコンパクトとしては十分。
天地方向に余裕がありますしリアシートも前後スライドするぶん、融通がききます。
―― 意地悪な言い方をすると、この新型トゥインゴは2代目クリオ/ルーテシアに
電動パワステなどの装備を足しただけのモノ……という言い方も出来るんですが、
乗るとこれがそんな意地悪を吹っ飛ばすくらい良いですよね。
蜷川:そもそも先代のルーテシアもクルマとしては真面目な良いものでしたから、そのDNAを受け継いだ
トゥインゴが悪いわけはないですよね。ルノーって中間的な乗り味の作り方が上手いメーカーで
ビギナーからベテランまで、どんな方にも“いいね!”と思わせるものを持っているんです。そこが
最大の魅力ですよ。維持もし易いし。
―― 飛ばすとフラットなんだけど、しっとりとした懐の深さももつ、まさにルノーライドが体現されて
いますよね。たとえそれが、ボトムラインのベーシックカーであっても。
蜷川:ですから、コンパクトで面白いクルマに乗りたいと思っていらっしゃる方にはピッタリな1台だと
いえると思います。
■プラネックスカーズ 代表 蜷川桂一
プラネックスカーズの代表として、日々日本中から良質車を仕入れ
お客様に提供する事を生き甲斐としている生粋の自動車人。これまで
扱ってきたクルマの膨大なデータが全てインプットされているため
ユーザーのあらゆる要望に応えることができる、プラネックスカーズの
コンシェルジュ的存在でもある。また、かつてこよなくMGBを愛し
今もホンダCB400Fを大切に保管しているというエンスージァストとしての
一面も持つ。
では最後に、トゥインゴGTのコンディションを動画でもご確認ください!