911Rはもともと1967年に20台のみが生産された、911ベースのレーシング・モデルに付けられた名称です。この911Rは同年に行われたイタリア・モンツァでのスピードトライアルで５つの国際速度記録と、14の２リッター・クラス国際速度記録を樹立。911の基本性能の高さを証明することとなりました。.

その栄光の911Rの名を受け継いだこのモデルには、あの911GT3RS譲りの最大出力500HP/8250r.p.m.、最大トルク46.9kgm/6250r.p.m.を発生する４リッターNA 水平対向６気筒エンジンを搭載。

ボンネットやドアにカーボンを使用したほか、ルーフをマグネシウムとすることで911GT3RSよりも50 kgもの軽量化を達成したほか、専用のチューニングを施したリアアクスルステアを採用。さらに、ショートストロークの６速マニュアル・トランスミッションを装着することで、なんと最高速度323 km/hに達するまで、衰えることのない加速力を実現したといいます。

911シリーズがすべてダウンサイジングされたターボ・エンジン装着となったいま、異彩を誇るNA大排気量の911。限定991台という希少性も相まって、後世に残るモデルとなるのは、間違いなさそうです。

またジュネーブでは、新たに水平対向4気筒ターボを得て生まれ変わった718ボクスターも登場。２リッター300psのボクスターと、2.5リッター350psのボクスターSのラインナップ。こちらも期待できそうです！