これまで様々なコレクタブルカーを提供してきたプラネックスカーズですが
今回ご紹介するのは、その究極といってもいい1台。
1999年のジュネーブ・ショーで突如コンセプトがお披露目され
2001年のパリサロンで、周囲の予想を裏切り市販型が公開されたルノー究極のパーソナルカー。
鬼才、パトリック・ルケモンのデザインによるこの奇抜な2ドアモデルは
ミニバンではなく、ルノーが提案する新時代のクーペとして話題を呼びました。
ベースになったのは、ルノーの高級MPVである3代目エスパス(日本未導入)。
アヴァンタイムはそのプラットフォームを流用し、3ドアとしたもので、なんとドアは1.4mもある巨大なもの。
駆動方式はFFのみで、エンジンは207psを発揮するルノー製3リッターDOHC6気筒 L7Xユニットを搭載。
(本国にはこのほかに、2リッター直4&2.2リッター・ディーゼルも存在)
日本仕様ではトランスミッションは5速オートマのみの設定となります。
このアヴァンタイムの魅力はエクステリアとインテリアのモダンなデザイン。
余計なものを全てカバーし、一体感を強調したインパネは、ほかのどのクルマにも似ていない超個性。
デビューから早10年以上が経ったというのに、旧さはまったく感じません。
それどころか、これを見てしまうと今のクルマが古くさくさえ見えます。
さらに、当時1脚50万円! と言われたレザーシートは、絶品の座り心地。
2ドアクーペながら、リアシートはちょっとしたセダン顔負けの居住空間を誇ります。
それでいて、素晴らしい乗り心地のルノーライドはアヴァンタイムでも健在。
1960年代から80年代にかけて、F1やル・マンでも活躍したマトラ社が製作を担当したという
エンスーなウンチクも、総生産台数8557台(日本正規輸入はたった206台)という希少性を含め
21世紀ルノー最大のコレクターズアイテムになることは必死の1台。
いま街でマセラティに乗るより、ベントレーに乗るより、アストン・マーティンに乗るより
よっぽどお洒落な1台といえると思います。
これは、そんなアヴァンタイムのディーラー車で、ワンオーナーという希少物件。
走行も4.7万kmと年式の割に少なく、いかに大事に使われていたかが伺えます。
気になるお値段は、168万円。
いかがでしょう??? 早いもの勝ちです。