今年も6月29日から7月1日にかけて、英国最大のモータースポーツイベント
Goodwood Festival of Speedが、英国サセックス州チチェスターにある
グッドウッド・エステートにおいて開催されました。今年のメインフィーチャーは、
1952年の創業以来60周年を迎えたロータス!
ということで我らがClassic Team Lotusも全面協力してロータス一色の週末となりました。
早速その模様をお届けしましょう。
広大な会場の中心となるグッドウッドハウス前に建てられる恒例のモニュメントのテーマもロータス。
今年はタイプ32、49、72、79、99T、R30と6台のマシーンが
巨大な梁に吊るされるというモノだったのですが、よーく見てみるとどれもが本物。
あのエマーソン・フィッティパルディとともに数々の勝利を挙げた、
72の中で最も素晴らしいヒストリーをもつ72E/5も、
アイルトン・セナとともに87年のモナコ&デトロイトを制した99T/4も
実車そのものがディスプレイされています。もちろん雨が降ったらズブ濡れ。CTLの気前の良さに唖然です。
ロータス・イヤーということで、会場には多くのヒストリック・ロータスが集結したのですが、
それ以上にトピックだったのはロータス創始者コーリン・チャップマンの妻であり、
CTL代表のクライブ・チャップマンの母である、ヘイゼル・チャップマンが土曜日に会場を訪れた事でした。
ヘイゼルが公の場に姿を見せるのは、2010年に開催されたClassic Team Lotus Festival以来のこと。
昔洋書で見た若かりし頃と、優しそうで品のいい雰囲気は変わっておらず、お元気そうでした。
グッドウッドハウスの前でお昼に行われたセレモニーでは、
ヘイゼルとCTLのドライバー&オーナーたちとの記念撮影も行われました。
CTLのエース、ダン・コリンズやクライブ・チャップマン代表の姿も見えます。
今回はCTLのF1をドライブするゲストドライバーとして、ル・マン・ウィナーであり、
日本のモータースポーツでも活躍したこの2人も登場。
自身も大変なエンスーで、昨年のモンザではCTLのロータス91を
ドライブしたこともあるエマニュエル・ピッロ(左)は、ロータス92をドライブ。
一方、ル・マン史上最多の8勝を誇るトム・クリステンセン(右)は、ロータス97Tや98Tをドライブ。
また1972年に72Dで当時史上最年少のワールドチャンピオンに輝いた
エマーソン・フィッティパルディは、当時を彷彿とさせるJPSのワッペンを付けた
レーシングスーツで登場。
CTLが所有する1974年型のロータス72E/9をはじめ、
ゴールドリーフカラーのロータス49/R6やロータス72/4もドライブ!
ファンにとってはたまらない3日間となったのです。
さらに、昨年モーターレーシングからの引退を表明した、サー・スターリング・モスが
exロブ・ウォーカー・ティームのロータス18F1をドライブしたことも今回のトピックのひとつでした。
というのも、この英国のプライベーター・チームのロータス18に乗って1960年のモナコGPに出場したモスが、
ロータスに初めてF1での優勝をもたらしたからです。
こんな記念すべきコラボレーションが実現するのもグッドウッドならでは。
さらにモスの影に隠れてしまった感もありましたが、
史上唯一2輪と4輪でワールドチャンピオンに輝いた「ビッグ・ジョン」ことジョン・サーティースも
ロータス18F1をドライブ。実はのちにフェラーリやホンダで活躍するサーティースが
F1デビューを飾ったチームこそ、チーム・ロータスだったりするのです!
※これらの模様は、Classic Team Lotus JapanのHPでもご紹介していきます。お楽しみに。