CARS Report

ポーの街に君が代を!

2023.05.23
フランスにある伝説の市街地コース、ポー(Pau)で、21日に開催されたポー・クラシック・グランプリのPRÉ 66レースで、日本人初優勝を飾った久保田克昭(ポー市街地コースでの優勝は2001年F3での福田良選手に次ぐ2人目)。その様子を伝える画像が入ってきたのでお届けします。


今回久保田の出場したPRÉ 66レースは、ポー・クラシックGPの中でも花形といえる、1966年以前のスポーツカー、ツーリングカーを対象としたクラス。とはいえ、隣に映るACコブラ、オースティン・ヒーリー3000といった大排気量スポーツカーから、クロッスル7S、ロータス23Bといったミッドシップのプロトタイプ・レーシングまで、様々なマシンが出走しています。
そんな強豪ぞろいの中にあって、久保田と愛機ロータス26Rは初日から好調を維持。金曜に行われた予選では、クロッスル7S、ACコブラに次ぐ3番グリッドを確保します。
そして土曜のレース1では45分間のセミ耐久レースを1人で走り切り、総合3位、H-1965クラス2位でフィニッシュしました。
続く日曜のファイナル、レース2ではセカンドロー、3番グリッドからスタート。ACコブラに次ぐ2位にジャンプアップを果たします。その後、12周目にトップに浮上した後でピットイン。一時は4位まで落とすものの、追い上げをみせ18周目に2位へ復帰。その後21周目にトップに立つと他を寄せ付けることなく、2位のクロッスル7Sに1分18秒以上、3位以下は全車周回遅れという圧倒的な強さで総合優勝。さらに1分35秒564(平均速度103.9km/h)というレース中の最速ラップも記録する、完全勝利となりました。
これも全てはマシンを完璧な状態に仕上げ、見事なサポートを果たしてくれたケヴィン・スミス(左端)のおかげ。先日のグッドウッド・メンバーズ・ミーティングでのロータス30S2に次ぐ快進撃となりました。
これはピットウォールから撮影したホームストレートの様子。タイトなコースと速さがわかるでしょうか?
そして記念すべき表彰式の動画。2001年以来、ポーの街に君が代が響きました!