CARS Report

ストックカーご紹介第8弾「ロータス97T」

2021.02.01
1985 LOTUS 97T
PLANEX CARSの ストックカーのご紹介するこのコーナー。第8弾は、あの伝説のF1ドライバー、アイルトン・セナがステアリングを握った歴史を誇るロータス97Tをご紹介します。


ロータス97Tはチーム・ロータスが1985年シーズン用に開発したF1マシンです。
創始者であるコーリン・チャップマンが82年に急逝して以降、マシン開発の統率者を失い低迷を続けていたロータスでしたが、83年シーズン途中にアルファロメオからチーフデザイナーとしてジェラール・ドゥカルージュが移籍。突貫工事で仕上げられた94T、その改良型として84年に登場した95Tの活躍で復活の糸口を見出します。
そして迎えた85年シーズン、ロータスは83年からラブコールを送り続けてきた期待の若手、アイルトンの獲得に成功。彼とベテランのエリオ・デ・アンジェリスのために用意されたのが、この97Tでした。
アルミハニカムをサンドイッチした新設計のカーボンモノコックのシャシーは、95Tよりもホイールベースを延長。
エアロダイナミクスを刷新し、カーボンディスクブレーキを採用するなど大幅なポテンシャルアップが図られていました。
一方エンジンはギャレット製ツインターボを装着した1.5リッター・ルノーEF15V6ユニットを搭載。その最大出力は780馬力以上とトップレベルのポテンシャルを発揮しました。
この97TでセナはポルトガルGPでF1初優勝。さらにベルギーGPでも優勝しランキング4位を獲得。デ・アンジェリスもサンマリノGPで1勝を挙げ、ラインキング5位を獲得し、チーム・ロータス自身もコンストラクターズ・ランキング4位に入るなど大躍進を遂げます。
PLANEX CARSの所有する97Tは、4台製作された97Tの1号車であるシャシーナンバー97T/1。基本的にTカー、テストカーとして使われ、セナ、デ・アンジェリス両ドライバーがステアリングを握ったほか、85年のモナコGPではデ・アンジェリスのレースカーとして出場し3位入賞を果たしたヒストリーを持っています。
97T自体は4台全てが現存していますが、ルノー・ターボ・エンジンが装着されている個体は珍しく、実働状態で保存されているのは、この97T/1とクラシック・チーム・ロータスの所有する97T/2の2台しかありません。中でもこの97T/1はエンジン、ギヤボックスとも完璧にオーバーホール、セッティングされ、オリジナリティも高く素晴らしいコンディションに保たれています。
PLANEX CARSでは、購入後の走行やメンテナンスなどのサポートにも対応できます。
詳しくはこちらにお気軽にお問い合わせください。