2012.09.04
先日開催された鈴鹿50周年アニバーサリーデー。
今回は現役引退後、日本で初めて公の場に姿を現した1990年型日産R90CKの
プラネックスカーズHPでしか見られない? 画像をお送りします。
R90CKのコックピット。
中央にコントロールディスプレイが鎮座していますが、今のSUPER GTのマシンたちに
比べると、アナログな感じは否めません。
このコックピットに座ったマーク・ブランデルが3分27
日本車唯一のポールポジションをル・マンで獲得したのですね。
(現在は25号車のカラーになっていますが、現車は90年のル・マンでポールを獲得した24号車です)
中央にあるモニターは後方視界用。
コックピット右に注目していただきたいのですが、この時代のCカーはまだマニュアルシフトです。
コックピット後方。
ドライバーを完全にホールドするような形状のバケットシート。
日産マークの入ったリアバルクヘッドなどのディテールがよくわかります。
これを見てもまったく後方視界がないのがわかりますね。
一方こちらは、日本独自の進化を遂げた日産Cカーの最終進化系。1992年型日産R92CPです。
こうして見ると、ヨーロッパで開発されたR90CKとは空力に関するアプローチがまったく違うのが分かります。
やはり、様々なレイアウトのコースを転戦するWSPCとは違い、
富士やル・マン、デイトナなど高速サーキットに的を絞った開発をした結果なのでしょうか?
いずれにしろ、当時900psオーバー(予選では軽く1000psオーバーだったとか)を発揮する
3.5リッターV8ターボの実力は未だ健在。
ドライバーを務めた長谷見昌弘さんをして「ストレートで全開にするのは怖かった」そうですよ。