CARS Report

世界125台限定の“メガ・カー”、ケーニグセグ・ジェスコを展示中!

2019.12.17
ケーニグセグは、当時22歳だったクリスチャン・フォン・ケーニグセグが1994年に設立したスウェーデンの自動車メーカー。当初から世界最高、最速のスーパーカー作りを掲げており、2005年に発表したCCRは395km/hという市販車のギネス最高速度を記録。以来、常にハイパースーパーカー・リーグの先頭を走り続け、現在ではスーパーカーを超越した1メガワット(=1341ps)以上の出力を誇る“メガ・カー”を送り出すメーカーとして、その存在を確固たるものとしている。

そんなケーニグゼグ・オートモーティブが、25周年の節目を迎えた2019年のジュネーブ・ショーで発表したのが、ケーニグセグ ジェスコである。


クリスチャンの父の名を冠したというこのクルマの最大の特徴は、最高速度482km/hというとてつもないパフォーマンスにある。
ミッドに搭載されるのは、ケーニグゼグ自製の5リッターV 8 DOHCツインターボで、鍛造クランクシャフト、新開発のエアインジェクション・システム、ターボチャージャーを採用。特筆すべきはハイオクガソリンだけでなく、インディカーにも使用されているE85バイオエタノール燃料(残念ながら日本国内での販売は認可されていない)にも対応したフレックス・フューエルカーとなっていることで、ハイオクであれば1280ps、E85であれば1600psの最高出力を発揮する。
その莫大な出力を受け止めるのは、9速LST=ライト・スピード・トランスミッション。3速から4速、6速から5速といった隣のギヤ以外でも狙ったギアにそのままシフトできるというシステムで、ギヤボックス単体の重量もわずか90kgに抑えられている優れものである。
シャシーはこれまでのアゲーラをさらに進化させたもので、軽量、高剛性のカーボンモノコックシャシーに最新のエアロダイナミクスを投入。275km/hで1000kgものダウンフォースを発生させるという。またラプタードアと呼ばれる、ケーニグセグ独自の開閉ギミックを持つドアや、前後フードなどがスマートフォンで開閉できるほか、コクピットには最新のデジタル・インフォテイメント・ディスプレイも採用。走行性能だけでなく、プレミアム性においても世界トップのクオリティを誇る。
その生産予定台数はわずか125台。ジュネーブ・ショーの5日間で完売したといわれる幻のメガ・カーが、プラネックスカーズ目黒ショールームに展示中だ。
【Koenigsegg Jesko Specifications】
ボディサイズ 全長:4,610mm
全幅:2,030mm
全高:1,210mm
ホイールベース:2,700mm
重量 乾燥重量:1,320kg
車両重量:1,420kg
エンジン 形式:V型8気筒DOHCツインターボ
総排気量:5リッター
ボア×ストローク:92mm×95.25mm
圧縮比:8.6
最高出力 ガソリン:955kW(1,280ps)/7,800rpm
最高出力 E85:1,195kW(1,600ps)
最大トルク:1,500Nm/5,100rpm
トランスミッション 9速LST
サスペンション 前後ダブルウイッシュボーン
ブレーキ 前後ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ 前 265/35-20(9.5J)
後 325/30-21(12J)
なお目黒ショールームには、そのほか名だたる世界のスーパーカー、ヒストリックカーも展示中。ぜひ一度ごらんいただきたい。