CARS Report

ポルシェ カレラカップ ジャパン & FIA-F4選手権 Rd1

2015.04.24
photo: © 2015 Porsche Japan KK
今シーズンからPLANEX CARS代表の久保田克昭は、国内ワンメイクレースの最高峰ポルシェ カレラカップ ジャパンと、新たに日本でスタートした国際基準のワンメイクフォーミュラ、FIA-F4選手権への参戦を始めました。今回はさる4月4日〜5日にかけて岡山国際サーキットで行われた開幕ラウンドの模様をお届けします。


今年で日本での開催が15周年を迎えるポルシェ カレラカップ ジャパンは、イコールコンディションのカップカー911 GT3 Cupによって争われる「世界最速のワンメイクレース」です。2003年に同シリーズに参戦していた経験をもつPLANEX CARS代表、久保田克昭は再び参戦を決意。名門ハナシマレーシングとタッグを組んで、ジェントルマン・クラスにエントリーしています。
迎えた開幕戦は、Super GT選手権と同じ岡山国際サーキットで開催。 日頃乗り馴れているF1やグループCとは違い「ロールする」クルマに戸惑いながらも第1戦の予選でジェントルマン・クラス3位、総合8位を記録しました。
photo:吉田広樹
グリッドにはSuper GTに参戦しているPLANEXサポート・ドライバーの石浦宏明選手、吉本大樹選手、吉田広樹選手が応援に駆けつけてくれました。
そして4月4日に迎えた記念すべき第1戦の決勝レース。難しいコンディションの中、果敢に上位を狙いましたが途中でスピン接触があり、15位完走となってしまいました。
photo: © 2015 Porsche Japan KK
続く4月5日の第2戦では、昨日の雪辱を晴らすべく積極的なレースを展開。ウエットの難しいコンディションの中、見事にジェントルマン・クラス3位/総合8位でチェッカーを受けました。
ちなみに久保田のカップカーは、白地に赤い日の丸をモチーフにしたカラーリング、そしてゼッケン37番からもお分かりのとおり、1966年に単身英国F3に乗り込み活躍した日本レース界のレジェンドで久保田が最も敬愛する、生沢徹氏のマシンをイメージしてデザインされています。
photo: © 2015 Porsche Japan KK
「マシンもレースも勉強しながらですが、いいシーズンスタートを切れました」という久保田。2003年の参戦時には一度も表彰台に登れなかったことから「カレラカップにはやり残したことがある」と言っていただけに、幸先のいいスタートを切ることができました!
photo:吉田広樹
さらに久保田は今年からSuper GT選手権のサポートレースとして開催されることになったFIA-F4選手権にもハナシマレーシングとともにエントリー。「ヨーロッパのレースではグループCとF1のダブルヘッダーが多いので、その体力造りのためも考えて」の参戦といいます。
この開幕ラウンドがシェイクダウンということもあって、セットアップを進めながら挑んだ予選は、ドライ/ウエットという難しいコンディションの中で25位を獲得。4日に行われた決勝では、吉本選手、吉田選手に加え、今年からSUBARU BRZ R&D SPORTをドライブする山内英輝選手も応援にかけつけてくれました。
一方レースの方は、ヨーロッパで培った経験を生かし、荒れたレースの中で着実にポジションアップを果たし、14位で完走しました。
photo:吉田広樹
カレラカップと同様、5日(日曜)に行われた第2戦は26番グリッドからのスタート。
今回もウエットで荒れた展開になりましたが、長いフォーミュラカーの経験を生かし善戦したものの、スタート時の混乱でペナルティを受け、45秒加算となったため22位完走という結果に終わってしまいました。
しかしながら、若手のドライバーたちに混じって様々な収穫があったのも事実。第2ラウンド以降、さらなるポジションアップを狙っていきます。
カレラカップ、F4ともに、次回は5月2日〜3日にかけて富士スピードウェイを舞台に開催される2015 AUTOBACS SUPER GT Round 2 FUJI GT 500km Raceとの併催となります。
ひきつづき応援宜しくお願いします!