先日、このブログでプラネックスカーズに入庫中のルノー・ラグナV6を紹介したところ
アシグルマを物色中の自動車雑誌Tipo編集部のナカジーこと中島秀之さんからメールが。
「ラグナちょっと気になります」
それなら是非現車をご覧ください! ということで、早速試乗と相成りました。
まずはラグナに試乗。年式は2003年ながらワンオーナーで走行2万5000kmあまり
ということもあって、程度は上々。車内もゆったりとしていて外気温35℃オーバーでもエアコンも良く効く。
もうすぐ10年落ちではありますが、柔らかくも芯のある
ルノー・ライドが良く残っているのが確認できて、個人的にも好感触。
「ボディカラーも希少な赤なのが良いし、これでタイヤを新品に換えたらもっと良くなるかも」
などと車内の会話も弾みます。
近年日本に輸入されるルノーは小型車が中心で、使い勝手の良い中型車が中々ありませんからねぇ。
でも日頃シトロエン・エグザンティアをアシにしている中島さんいわく
「ハイドロも捨てがたい」と言うことで、これまたプラネックスカーズに入庫したばかりの
2006年型シトロエンC5 3.0V6 エクスクルーシブも味見することに。
2001年のデビュー直後、デカいとか、カッコ悪いとか、固いとか
散々言われて不人気だったC5ですが、2004年のマイナーチェンジで大変身。
当時の自動車雑誌などではあまり評価されることがありませんでしたが、
ドイツ車のようにゴツゴツ固かった乗り味に大幅な反省が入ってスイート&メロウな
シトロエンらしさを取り戻すことに成功したのです。
そう、実はマイチェン後の先代C5は隠れたベストバイ。
モケットシートが、往時のフランス車のように柔らかくなった
4気筒の2.0も捨てがたいものがありますが
やはりアイシン製6段ATをもつ3.0V6の方が、いろんな意味で安心。
個人的な印象では、マイチェン後のレザーシートは、
前期型よりも当たりがソフトになった気がします。
これまた早速試乗開始。
走り出すや否や、「やっぱハイドロがいいなぁ〜」とうっとりする中島さん。
確かにこの個体、丁寧に乗られていたのかコンディションがとてもよろしい。
しかも後期型からサイドが断熱式の2重ガラスになったこともあって、静粛性が抜群。
しっとりと柔らかいハイドラクティブIIIの乗り味と相まって、
ひとクラス上の高級車にのったような感じ。
中島さんともども、C5の実力を改めて再評価しました。
カッコだけで初代C5を毛嫌いしていた皆さん、ホント後期型は一度乗ってみる価値ありです。
このC5、走行約4万kmでお値段は148万円。前期型と違い高値安定のC5後期にあっては
なかなか魅力的なプライスとなっています。
「うーん、でもこの全長だとウチのガレージに収まりきらないんだよなぁ……でもC5いいなぁ」
中島さん、ひとり悶々と悩んでます。
「うーん困った」
と炎天下の中、悩み続ける中島さん。
そんなことをしている間にも、C5、ラグナの試乗に訪れるお客さんがいたりして……
結局、悩んでいる間にとっととC5は売れてしまったのでした。
(つづく?)