ロータス エラン エステート 4MT(1971年)

1504-178
イギリスのロータスディーラーであるヘキサゴンガレージによってたった2台だけ製作された車がこのエラン・エステートです。
ベースはエランS4スプリントで、1971年製作のモデルです。


当時、ヘキサゴンガレージではElanbulancesと呼ばれ、その後のクラシックカーファンたちの間では
エランS4シューティングブレークとも呼ばれていました。
これはベース車であるエランS4に、リアに向かうにつれ、ルーフラインを絞り込んでいくスポーティーな
デザインを意味するシューティングブレークという言葉を足したものであることは言うに及びませんが、
そもそもシューティング(狩猟)+ブレーク(制御するという意味のBrakeと音が同じであるBreakという語を使い、
Break in〜=飼いならすという意味の二重の意味を持つ造語です)
の2つの意味と顔を持ち合わせた車であることを意味します。

 
1960年代のイギリスでは狩猟用にクーペとハッチバックのデザインの組み合わせた車のことを指しました。
これは、当時クーペを改造してハッチバックスタイルにして優雅に狩猟に出かけていた高貴な身分の人々に由来します。
あくまでも商用モデルから派生したハッチバックやステーションワゴンとは違った、どことなく優美な趣を感じるのも、
この車の開発にロータスならではのスポーツ性とイギリス人ならではの雅な感覚の融合によるものです。

 
こちらの4MTも気持ちよく入ります。シフトブーツも外装色と同色のレザーが使われております。
内装はロータス社お馴染みのグリーンで統一されておりますが、上記のシフトブーツ同様、
背もたれ部分にも外装同色のイエローレザーの差し色が入り、ワンポイントのお洒落を演出しています。

 
Car Stock List トップ : VINTAGE CAR :  ロータス エラン エステート 4MT(1971年)