マーチ 761(1976年)

マーチ761は、量産レーシングカー・コンストラクターとして活動したマーチ・エンジニアリングが1976年シーズン用に用意したマシンです。
前作751のロングホイールベース仕様というべきもので、741以降のマーチF1同様、モノコックなど主要パーツをF2と共用しています。

当初ワークスからはビットリオ・ブランビラ、レッラ・ロンバルディ、ハンス・ヨアヒム・シュトゥックの3台が参戦していましたが、
第2戦南アフリカからロニー・ピーターソンが加入し、4台体制となります。
このほかプライベーターとしてアルトゥリオ・メルザリオも761を使用しています。


こちらのシャシーナンバー761/6は、1976年オーストリアGPでロニー・ピーターソンのレースカーとしてデビューし、6位入賞を果たしました。
その後、オランダGP、イタリアGP、カナダGP、US GP(ワトキンスグレン)、日本GPに出走した経歴をもっています。


中でもオランダGPでは、決勝リタイアながらも予選でポールポジションを獲得。
さらに9月12日に行われたイタリアGPでは、8番グリッドからスタートし見事に優勝を飾るなど
8台製造されたといわれる761の中で、最も輝かしいストーリーをもった1台です。

 
レース引退後、数人のコレクターの手を経て弊社代表久保田克昭が入手。
2009年のマスターズ・ヒストリックF1 ドニントン・ラウンドでクラス優勝を果たしたほか、
2016年のモナコ・ヒストリックGP セリエGで2位表彰台を獲得するなど、ヒストリックF1として第一戦級の戦闘力を誇っております。


もちろんFIAペーパー等も取得済みで、FIAマスターズ・ヒストリックF1、モナコ・ヒストリックGPなどにも参戦可能な状態です。
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