CARS Report

『Planex スマカメ F308』鈴鹿2&4でも活躍!

2017.04.25
©JAPANESE FORMULA 3 ASSOCIATION
全日本F3選手権第2ラウンドの舞台となるのは、伝統の鈴鹿2&4レース。第1戦で幸先の良い3位入賞を果たした『Planex スマカメ F308』の久保田克昭は、第5戦の予選で自身最高位となるクラス2番手を記録するなど、収穫の多いレースウィークを過ごしました。


春らしい、穏やかな快晴に恵まれた鈴鹿ラウンド。今回は夏織夫人 & 愛娘の麻莉ちゃんという「二人の勝利の女神」が駆け付けたこともあり、久保田はプラクティスから尻上がりに調子を上げ、土曜に行われた第4戦の予選で5番グリッドを、続く第5戦の予選では霜野選手のガス欠ストップなども手伝い、自身最高位となるクラス2番グリッドを確保する大活躍をみせました。
迎えた土曜午後の決勝も、絶好のコンディション!2輪の全日本ロードレースとスーパーフォーミュラとの併催ということもあり、グランドスタンドを始め、コース中には多くの観客の皆さんの姿が。久保田にも多くの声援をいただきました。
スタート前のグリッドにはP.MU/CERUMO・INGINGからスーパーフォーミュラに参戦している石浦宏明選手も激励に駆けつけてくれました。久保田の「走りの先生」でもある石浦選手のアドバイスを受け、スタートを待ちます。
©JAPANESE FORMULA 3 ASSOCIATION
そしてスタート! 全体を通じても1、2を争う素晴らしい反応をみせた久保田は、クラス4位で1コーナーに進入。これまでヒストリックF1を始めとする様々なレースで鍛えたスタートテクニックはF3でも健在です。
©JAPANESE FORMULA 3 ASSOCIATION
その後も前を行く長谷川選手を追いながら、背後に迫る植田選手の猛追をなんとか凌いできた久保田ですが、7周目についに陥落。体力的にもキツイ中、なんとかポジションをキープし、クラス5位でのフィニッシュとなりました。
翌23日日曜に迎えた第5戦は、このように総合12番手、クラス2番手からのスタート。クラス・ポールのDRAGON選手をはじめ強豪揃いのNクラスの中でどういったレース展開をしていくのかに注目が集まります。
そんな久保田の強い味方はなんといっても愛娘の麻莉ちゃん。ピットでは率先してヘッドセットを被り、パパの応援をします!
そしてグリッドにつけば、一番小さなレースクイーンに変身。これまでもグッドウッドをはじめとする海外レース観戦をしてきているだけに、サポートする姿も様になっています。
さらに久保田の元には、小林可夢偉選手、日本レース界のレジェンド・エンジニアであるセルモの佐藤正幸社長、熱田護カメラマン、石浦選手らが続々と応援に来てくださいました。
©JAPANESE FORMULA 3 ASSOCIATION
今回も絶妙なスタートダッシュをみせた久保田は、クラストップのDRAGON選手に続いて2位で1コーナーへ。その後も快調なペースでポジションを維持していきます。
しかしながら後方スタートの霜野選手が圧倒的なスピードで追い上げ、2周目には早くも久保田をパス。その勢いでDRAGON選手をも抜き去り、今季3勝目を飾りました。
一方久保田は混戦の中で、追い上げてきた長谷川選手、植田選手、そしてチームメイトでもあるアレックス・ヤン選手にまでかわされてしまい、一時はクラス6位までポジションダウン。17周という周回数もあり、さすがに体力的にもこれまでか……と思いきや、後半ペースを取り戻してヤン選手を猛追。最後の最後でヤン選手をかわしてクラス5位でのチェッカーとなりました。
「とにかく体力的にキツかったですね。それにまだまだF3の感覚を取り戻せていないので、もっともっと上を目指せるようにトレーニングを頑張らないといけないですね」
とレース後に語っていた久保田。しかしながら、回を重ねるごとに本人の体力もマシンのラップタイムも上がっているので、これからの活躍に期待できると思います。
photo: Masters Historic Racing Ltd.
さらにこの鈴鹿では、もうひとつのビッグニュースが! 久保田も参戦しているヒストリックF1レース『マスターズ・ヒストリック・フォーミュラ・ワン』シリーズに参戦しているマシン&ドライバーが来日し、11月18日、19日に鈴鹿サーキットで開催される『RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2017』で初のデモレースを開催することが正式に発表されました。
それに合わせて、マスターズ・シリーズの主催者であり、自身もドライバーとして参戦しているロン・メイドン氏が来日。多くのメディアの前で記者会見を行いました。
もちろん、久保田の元にも表敬訪問。そしてこのマスターズ招致にも尽力してくださった、モビリティランドの上甲氏と一緒に記念撮影。
「カツは昨年の北米ラウンドでも3勝を飾るなど、マスターズに欠かせないファイターのひとり。我々の重要なアンバサダーでもある」とロンさんが語ってくれたように、日本を代表するヒストリックF1パイロットとして久保田もマスターズ鈴鹿ラウンドに参戦予定。これに関してはまた詳細が入り次第、このHPやフェイスブックなどでもご報告していきたいと思います。
このように日本でも本格的なヒストリック・レースが開催されるようになるのはうれしい限り。PLANEX CARSでは、世界中のネットワークを活かし、皆様に価値あるヒストリック・レーサーのご紹介もしております。ぜひお気軽にお問い合わせください。