CARS Report

来た! 見た! 勝った!! メキシコGP優勝

2016.10.31
photo: Masters Historic Racing
10月29日、30日の両日、メキシコ・エルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催されたF1メキシコGPのサポートレース“マスターズ・ヒストリック・フォーミュラ1”で、PLANEX CARS 代表の久保田克昭が、ポールtoウィンで2連勝という快挙を成し遂げました。


メキシコ・エルマノス・ロドリゲス・サーキットといえば、いまから51年前の1965年にホンダRA272 F1が日本車として初めてF1GP優勝を果たした記念すべき場所。その当時のホンダ・チームの総監督を務めた中村良夫氏がローマ時代の将軍カエサルの故事に倣い、『Veni, vidi, vici(来た、見た、勝った)』と東京のホンダ本社に電報を送ったエピソードが有名です。
photo: Masters Historic Racing
そんな由緒ある場所で行われたマスターズ・ヒストリックF1に久保田は前週のオースティンに続いて愛機ロータス78とともに参戦。
標高2200mの高地ということで、マシンを手で押すだけでも息切れしてしまう過酷な環境でしたが、これまでのトレーニングと、高地対策をしてきたハナシマ・レーシング謹製のコスワースDFVエンジンのパフォーマンスを十分に発揮し、初めてのコースながら予選でポールポジションを獲得。土曜日に行われた決勝レースでもトップを快走します。
photo: Masters Historic Racing
しかしながらレース終盤にセーフィティーカーが導入され、ラスト3周で再スタート。マーチ761、ロータス77との激しいトップ争いが繰り広げられましたが、久保田は見事にレースをコントロールし、トップでゴール。メキシコの空に約半世紀ぶりに日の丸を掲げることができました。
photo:Kevin Smith
レース後には、1972年、74年のワールド・チャンピオンだったエマーソン・フィッティパルディも祝福に駆けつけてくれました。
久保田の右腕として活躍するクラシック・チーム・ロータスのメカニック、ケヴィン・スミスと。リアウイングに貼られた前週のオースティン優勝記念ステッカーも誇らしげです。
レース1で優勝したことで、続く日曜に行われたレース2もポールポジションからのスタート。
今度は他を寄せ付けない独走体制を築き、見事ポールtoウィン。さらにファステストラップも記録するという完全優勝で、メキシコでの2連戦を完全制覇することができました。
アメリカ、メキシコの2連戦をサポートしてくれた英国クラシック・チーム・ロータスのスタッフと、ハナシマ・レーシング代表の花島広樹氏。そして愛娘の麻莉ちゃんとともに記念撮影。
これでモナコ、ル・マン、グッドウッドなど世界をまたにかけた今年のレーススケジュールはほぼ終了となります。その中で最後のF1サポートレースで完璧な優勝を達成できたことは、我々スタッフにとっても多いに励みになる出来事でした。この勢いを維持したまま来年もさらに飛躍したいと思っております。引き続き応援宜しくお願いします。
それでは11月19〜20日に鈴鹿サーキットで開催される『RICHARD MILLE SUZUKA Sound of EMGINE 2016』でお会いしましょう!